<第4回三井住空間デザインコンペ出展案>
募集HP : http://www.japan-architect.co.jp/j-kukan/
課題 : 新しい都心居住をデザインで提案する
題名 : シアターのある部屋
キーワード : 収納・平面・境界・眺望・連続
本文 :
開口部が北西に向いたこの部屋は、際立ったランドマークや緑には面していないが、
日中の多くの時間、都市を順光で眺めることができる。
このことを活かし、風景を鑑賞するシアターを設けた。
シアターはエントランスと連続した土間のような空間である。
エントランスを入ると筒状に収められた空間を通して風景が飛び込んでくる。
居住者は風景を眺めながら、シアター沿いに並置された各室を移動し、生活する。
その生活行為・シークエンスの中に都市の風景を溶け込ませていくことを試みている。
都心で慌しく働く居住者にとって、日々の家庭での生活の中に、都市の光景を投影して過ごすことが、
都市と向き合うことを促し、この都市に愛着を見出せていくのではないかと考えている。
提案 :
エントランスホールを入って直ぐに抜けた広いエントランスホールのような空間をシアターと名付けて、風景を最大限取り込んだ部屋にしようと考えました。
そのために両側の壁面を面一で納めてあります。
一言 :
風景を取り込む意図は示せたように思いますが、全体を構成する要素との結び付きが更に必要だったのかも知れません。
第4回となる今回も771点の応募で入賞者は8人=約1%でした。