<第29回日新工業設計競技出展案>
課題 : 中庭のある都市の住まい
題名 : Glass Pipe Apartment
キーワード : 平面・境界
スケッチ : 1 2
本文 :
都市と中庭のあわいである住戸をクリアにすることで、都市における中庭をより主張しようと試みた。
中庭はそれぞれの生活行為とともにレイヤー化され、密度を増すことでプライバシーを守る。
GlassPipeにより光・水・空気が運ばれ、どの中庭にも緑が行き渡る。
提案 :
どうすれば中庭が主張される平面になるかということからスタディが始まりました。
住宅の中に中庭がある状況ではなく、外部と中庭の間の空間が住宅になっているような状況ならばと考え、境界を操作することに繋がりました。
境界をガラスにした各スペースをレイヤ状に並べることで、奥に行くに従って、
中庭が介入すること・生活の密度が上がることによって、プライベートな空間になると考えました。
当初は戸建を考えていましたが、レイヤが敷地境界によって裁ち落とされる状況よりも、
連続した状況の方が面白いことが起こるかもしれないと考え、集合住宅とすることにしました。
しかしながら、集合住宅として積層させすぎたため、中庭が機能し辛くなってしまいました。
もう少し低層の集合住宅・または戸建住宅ならば、まだまだ可能性のある提案だと思います。
一言 :
如何に形態を生み出すかに執着していた私にとって、平面についてのスタディを重視したのは初めての経験でした。
それまでは感覚的につくっていた部分も極力論理的にスタディしようと試みており、平面を考える意味を再認識しました。