<SMORKER'S STYLE 2006出展案>
募集HP : http://www.japan-architect.co.jp/JT/
課題 : SmorkerとNon-Smorkerの共存を目指して
題名 : Smork Columns
キーワード : 境界
本文 :
オフィス内の広い執務エリアの中に、煙の柱をつくることを考えました。
立ち昇る煙の出現と消失という空間的には簡易な変化によって、喫煙行為を許容することを試みています。
煙の柱は、デスクを囲むように床面に配置された噴射口から射出され、デスクの上部の天井面に配置された排気口からたばこの煙と一緒に排気されます。
非喫煙者の私が一番気になるのは、たばこの煙です。
たばこの煙が視覚的に目立たない状況をつくることで、喫煙者と非喫煙者が共存できる空間をつくることができると思います。
また、噴出す煙で半透明なエリアをつくってプライバシーを確保することや、煙の成分にお香などを用いれば執務エリアを良い匂いで満たすこともできます。
煙を用いて空間をデザインしていくことで、煙に対する嫌悪感も取除いていけると考えています。
デスクの上のペットボトルから水を飲むように、ごく自然にたばこを吸うことができるようになれば良いと思います。
提案 :
喫煙者と非喫煙者が分け隔てなく、どちらにも有益な状態の空間を提示できれば良いと考えていました。
均質な床に穴を開けて、そこから煙を処理する機構を考える。
それがそこに存在する全ての人に対して、空間に対して影響する機構である。
そこから先のアイデアはいくつかあったと思いますが、私は煙によるヴォリュームとしての境界面を考えました。
一言 :
空間として表現することを強く意識していたので、1等案と提案の方向性が近かっただけに、残念でした。
抽象化の度合いにはいつも悩まされますが。
初めは模型でのプレゼンテーションを模索していたので、もう少し踏み込めれば良かったのかも知れません。
このテのコンペにおいては、イメージのみなので、絶対的に美しいプレゼンテーションが求められます。
プレゼンテーションのスキルアップも日々精進しなければなりません。