<第23回JIA東海支部建築設計競技 出展案> (佐々木大輔と共同制作)
募集HP : http://www.jia-tokai.org/sibu/event/contest23.html
課題 : 雨
題名 : Rain Court
キーワード : 平面・連続
スケッチ : 1 2 3 4 5
本文 :
雨音が鳴り、庭が濡れ、土が香り、水が溜まり、緑が潤い、、、
雨が降ることで、環境は様々に変化する。
私たちは、グラフィカルな効果が生まれる点に着眼して雨庭を提案する。
窓から外の風景を眺める。
通常、そこには雨によって変化した様々な事象が入り乱れており、総合的な雨の風景を形成している。
<雨庭の上に浮かぶ室>
雨が降り、変化する環境の中からグラフィカルな側面のものを純度を高め個室と関連付ける。
波紋としての雨を感じ取りながら、各々の時間が流れる。
それぞれの室が独立しつつも、雨が降ることで繋がる室の集まり。
雨が持つ和の遺伝子は、この住宅に美しい情景を添えるとともに、人と環境、人と人とのコミュニケーションのツールとなった。
提案 :
雨が降ると波紋が出来る水面(雨庭)の上に個室を浮かべました。
各個室の床面のみを全面ガラスして、波紋を眺めることができます。
個室群は視線は遮られていますが、雨が降る際に波紋を共有します。
雨によって繋がる個室群を表現しました。
一言 :
スタディの途中で、回廊を用いて水面に浮かぶ室を繋ぐ案と、水面に浮かぶ室の間を水面に足を浸しながら移動する案になったのが、最大限の分岐点でした。
移動するたびに自分の足跡が波紋になる、水溜りの家(または足湯の家)とした方が、今回の課題には適していたのかもしれません。
また、今回の入賞案にはCGの案が入っておらず(雨をテーマにした過去のコンペでも無い)、やはり雰囲気を伝えるに適した表現があるのだろうなぁとも思いました。