<MUJI AWARD 01 良品大賞 出展案>
募集HP : http://www.muji.net/award/index.html
課題 : 隅
題名 : Book Cushion
キーワード : 収納・景観
本文 :
主役は「本」または「本棚」。
その隙間に「隅」を見つけてbook cushionをデザインしました。
私は本棚が好きです。
本が敷き詰められた本棚には、整然とした美しさを感じます。
しかしながら、本棚は、構造上、その大きさを予め任意に決定されています。
私はブックエンドが嫌いです。
ブックエンドに押さえつけられた本には、押さえつけた跡が残ることがあります。
しかしながら、本は、構造上、単体では倒れやすいものです。
従って、本は何かに支えてもらわなければなりません。
また、ブックエンドで隙間を作ったところで、通常、本以外にはそこには何も並べることはありません。
それは、コンパクトに整理しようとする意識と、キレイに展示しようとする意識が異なるものだからです。
book cushionは、本と本棚のためのクッションです。
本棚の隙間にはめ込むことで、本に跡を残すことなく支え、本棚を整然と見せることができます。
提案 :
隅=主役ではないその周辺のデザインということで、デザインの対象を探しました。
専門書を何百冊も所有する私にとって、本棚は無くてはならない存在なのですが、その隙間にはいつも悩まされており、
身近な問題意識からデザインを行うことになりました。
本が倒れないように本棚の空いたところにはめ込んで、優しく本を支える「ブッククッション」です。
一言 :
実際にウレタンでモックアップを作ったりもしましたが、実際に隙間にはめ込めるような硬さではありませんでした。
素材については何らかの工夫が必要なようです。
背表紙をどのようなカタチでアウトプットするかは悩みましたが、
無地よりは本棚に並べた時の印象が良くなるため文字を入れることにしました。
しかしながら無印良品の商品として妥当かどうかには少し疑問も残りました。
企業のプロダクトには、このようなブランドイメージも考慮してデザインする必要があり、
その点を初めて意識したコンペでもありました。