<第12回空間デザインコンペ出展案>
課題 : 柔らかいガラス質の空間に住まう
題名 : Glass Filter
本文 :
高密化する都市の住環境においては、限られた空間に如何に広がりを獲得できるかが大きな課題である.
特に既に面積が限定されたマンションのような場合、本質的に空間を広くすることは不可能である.
そこで空間を規定している内外の境界面に働きかけ、その関係性を制御することを試みる.
これにより、内部空間は広さと内外の良好な関係性が獲得された快適な空間となる.
ここでは多様な性質を持つガラスの中でも、最も汎用な板ガラスを用いて、
回転・スライドさせることのできる間仕切りとして展開させる.
素材の本質的な特性を読み解き、発揮させた空間が、
身体化された豊かな空間になると私は考える.